絵画

じゃあこうすれば?

他愛ないお絵かき

変形した人体

変形した人体を見てイメージするものは見る人の経験によって異なってくるだろう。フランシス・ベーコンの描く、もはや人間ともわからないようなゆがんだ肉体は第二次大戦の惨禍で傷ついた欧州人の自己イメージなのかもしれない。平等だ友愛だなどと響きのよ…

聖母

江戸東京博物館の糸巻きの聖母像を見てきた。休日なので混んでいた。1時間待ち。たまったメールが読めた。スフマート技法で描かれた聖母は岩に腰掛けて左手で幼子のイエスを抱く。右手はよしよしするみたいに下向きに広げられていて大地のエネルギーを受け…

水差しを持つ女

森美術館のフェルメールとレンブラント展を見に行った。フェルメールとレンブラントは各一点だがオランダ絵画の盛期が垣間見れる。フランス・ハルスとカレル・ファブリキウスの肖像画がそれぞれ2点出ていた。ファブリキウスは何気ない背景の壁に古釘を描いて…

アートメーターが映画とタイアップのキャンペーンをしている

http://www.art-meter.com/special/man_and_museum/より 2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。 この事件は極めて特殊な贋作事件で、一人の男が精巧な贋作を100点以上制作し、法外な金額で売ることができ…

若冲

サントリー美術館の蕪村と若冲展を見てきた。若冲の印象は「素っ頓狂」である。どうしてこんな絵がかけるのかねえというくらいとぼけている。それが可能だった平和な世の中はあながち閉塞しただけの世界ではなかったのかも。ところでサントリー美術館に行く…

時空の間の夢

千年の翼、百年の夢 (ビッグコミックススペシャル)作者: 谷口ジロー出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/02/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見るパリの一人旅で風邪で寝込んだ漫画家が現実と空想の合間に入り込んでいく。ルーブルの妖精…

ルーブル

ルーブル美術館展に行った。小さいレンブラントがあった。指物師の一家に見立てた聖家族像。幼児キリストが自ら発するあたたかい光に包まれたような作品。今回のテーマは風俗画なので様々な生活像が描かれる。割れた水瓶を持った少女が純潔の喪失の寓意だっ…

下品にならないエロチックさ

ウフィツィ美術館展が終わりが近いので見に行く。ボッティチェリのパラスとケンタウロスは肉欲を表すケンタウロスを女性が従えている寓意なのだそうだ。パラスのモデルの女性は体はエロチックなほど豊満なのだが、顔はどこか遠くを見ているような超越的な表…

おとなの〜

大人の塗り絵シリーズ新発売 「旧約聖書編」イブの誘惑、楽園追放、井戸端での出会い、ホロフェルネスとユディットの他、お色気バージョンとしてサロメなど 「悦楽の園編」ヒエロニムス・ボッスのカラフルな楽園と地獄は塗っていくうちにあなたの世界観にも…

odori

フランシス・ベーコン展(国立近代美術館 竹橋)に行ったら最後のところでベーコンにインスパイアされた舞踏家の踊りの映像を流していた。でも絵が絵なのでどう見てももだえ苦しんでいるようにしか見えない。ジョジョ立ちを組み合わせると合いそうだった。

きつつき

ルーベンス展(bunkamura 渋谷)を見に行ったらロムルスとレムスの絵のところでキツツキが出てくる。伝説ではローマ建国者の双子は雌オオカミとキツツキに育てられたのだそうで、たしかにキツツキがさくらんぼのような木の実をくわえて飛んできている。でも…

ラファエロ

ラファエロが来るらしい。3月から国立西洋美術館。覚えておかないと。ルーベンスのむきむきの肉体美はやや食傷のきらいがあるしエルグレコの燃え立つようにゆがんだ人物像もそれだけまとめてみるとちょっとしんどい。ラファエロなら

承認

レンブラントの絵に孫を祝福するおじいさんの絵がある。孫の名前はたしかエフライム。それがどうしたというのだけど、前の世代が次の世代に贈ることができる最大のものは祝福だと思う。「お前はそれでいいんだ」という承認を得られたものは自分の道を迷わず…

少女の絵

美術商のシルバーマンはさるオークションで羊皮紙に描かれた少女の横顔を目にした。ある直観を感じた彼は予算1万8千ドルまでなら出そうと考えたが惜しくも2万ドルで落札されてしまった。通常落札された美術品にはその後もう一度出会えることはほとんどない。…

猫のサンクト

サンクトぺテルスブルグはナチに包囲され900日にわたる攻城戦で飢餓に陥った。パンの配給が1日125gに減らされ猫がパンの10倍の値段で取引されるようになった。戦後猫が皆無となった町でネズミが大発生し、急きょソ連各地から貨車で猫が送られた。こうして猫…

先入観のない目

Rebecca Chamberlain教授の絵の才能についての研究から引用(もとの論文をPubMedで探そうとしたが見つからない。心理学の雑誌とかじゃないとこに出しているのか?) 人には多かれ少なかれ先入観が備わっているものですが、デッサンが下手な人はその影響を受…

アイルワース

ダビンチ展にいってきた。アイルワースのモナリザが可愛い。神秘的というか謎めいたルーブルのモナリザと違って目が可愛くてアイドル風。それがダビンチの筆でなくてもまあいいや。

タルク

BSプレミアによると藤田嗣治は裸婦の乳白色の肌を描くためにベビーパウダーなどに使われるタルクをキャンバスに塗りこんでいた。タルクの層状の結晶に絵の具の油がとりこまれるため、てかりが無くなる。また墨が載り易くなる(油絵の具の上に墨を置くとはじ…

ブーシェ

エルミタージュ美術館展に行った。ブーシェのキューピッドが目つきが悪くて怖い。何か恨みでもあるのか?あとライカールトの農婦の絵が不思議。猫を赤ちゃんのおくるみに包んでおかゆをあげている。当時そういう遊びがはやったのか?と、変なツッコミどこば…

coming holidays

セザンヌ

新美術館のセザンヌ展を見に行く。ジャドブファンの別荘の壁画は四季の絵なのだが、冬の絵の中に薄く幽霊のように描かれている女性は何なのだろう?下絵に描いて塗りつぶしたのが古くなって透けてきたのか?1880年ころからセザンヌらしくなってくる。そ…

フェルメール展

フェルメール展が終わりに近いので行ってきた。Bunkamuraは込んでいてあまり落ち着いて見られなかった。ヤン・ステーンとか同時代のオランダの画家の絵が多くフェルメールは3点(もともと30数点しか描いてないので多い方か)。レースを編む少女ほどではない…

ダチュラ

New England Journalの200年記念記事で1828年の喘息の治療がでてくる。当時はろくな治療がなくてダチュラ(シロバナチョウセンアサガオ)の煙を吸うのが唯一まともな治療法だったとか。ダチュラには抗コリン作用があり、知らずに食べるとラリッてしまう。ネ…

St. Valentine

エクセルのPollockに描かせて手で色を塗った絵 Rx=1,Ry=1.5、Θの初期値0.2、ζの初期値0、r=0.8、Δ=0.2、δ=0.31

雪だるま君

δ=57で他はさっきと同じ

ジャクソン・ポロック

国立近代美術館のポロック展に行ってきた。後期の単色になった時期のはほとんど前衛書道だな。代表的な作品は絵具をたらす奴だが意外にシンプルな美しさがある。白黒灰色、ミントグリーン、レモンイエロー、アクセントにオレンジか赤を少々という作品が目立…

ポロックの何が美しく感じるのか?

Rx=1 Ry=1.5 Θ、Δ=0.2、r=0.8、ζ、δを用いてx=Rx*COS(Θ)+r*cos(ζ)、y=Ry*SIN(Θ)+r*sin(ζ)としてΘとζをそれぞれΔとδ分だけ増やしながらx,yの列を作りエクセルで散布図を描かせる。rとδを適当に変えながら絵を描かせると面白い。 ポロックの絵はゆるゆる…

暇つぶしの落書き

ホキ美術館

千葉の土気にホキ美術館というのがあって具象美術(具象というより写実絵画というのが正解)の逸品を集めている。超リアルな細密画とか。東京駅に広告が出ていたので一度行ってみたい。