猫のサンクト

サンクトぺテルスブルグはナチに包囲され900日にわたる攻城戦で飢餓に陥った。パンの配給が1日125gに減らされ猫がパンの10倍の値段で取引されるようになった。戦後猫が皆無となった町でネズミが大発生し、急きょソ連各地から貨車で猫が送られた。こうして猫はサンクトを2回救った。エルミタージュ美術館には猫を好んだエカテリーナ女帝の伝統でずっと猫が飼われていた。「絵画保護官」という職名までついていたという。美術館の猫の伝統も包囲戦の時にいったん途絶えた。