聖母

江戸東京博物館の糸巻きの聖母像を見てきた。休日なので混んでいた。1時間待ち。たまったメールが読めた。スフマート技法で描かれた聖母は岩に腰掛けて左手で幼子のイエスを抱く。右手はよしよしするみたいに下向きに広げられていて大地のエネルギーを受け止めるよう。視線は伏し目がちだが過度に息子の運命を悲しんでいるという風ではなく、静かに見守っているという感じ。聖母の髪は細く編まれていて当時の流行なのかもしれない。背景は海の見える風景でトスカーナなのかも?同時に展示されている鳥の飛翔についての手稿はイタリア語が読めないのでほぼスルー。ダビンチの作じゃないが15世紀の北イタリアの画家による銀筆の横顔像が渋くていい感じだった。