運動によるオートファジー活性化が血糖に大事

運動すると筋肉細胞の中のBCL2がリン酸化(T69,S70,S84の3か所)されBCL2-beclin1の複合体が壊れる。これがオートファジー(autophagy)を作動させる。運動によるインスリン抵抗性改善にはautophagyの活性化が必要なようである。リン酸化されないBCL2の変異体(BCL2-AAA)をノックインした(本来のBCL2遺伝子と置き換えた)マウスは走れる距離が低下し、早くへたってしまう。また高脂肪食で血糖が上がりやすくなる。高脂肪食でも運動をさせておくと血糖が上がりにくくなるがBCL2-AAAノックインマウスは運動しても血糖が減りにくい。
Exercise-induced BCL2-regulated autophagy is required for muscle glucose homeostasis Congcong He,他
Nature (2012) doi:10.1038/nature10758
でもさー、「運動するとBCL2-beclin1が壊れてオートファジーが活性化するから健康にいいんだよ」って言われて走ろうという気になるかな?「仲間ができて楽しいよ」とか「シェイプアップできるよ」とかのほうがいいだろ?