ながいもの

ナガイモのマカレロ君がジャガイモのポムドテール嬢に恋をした。こくったところ「あなたは根っこ、私はこう見えても茎なのよ。相手を考えてね。」とのお答え。がっくりしたマカレロ君なんとか彼女に振り向かせようと考える。金か?有名になることか?見栄えか?親類の爺さんのベニアズマに相談すると「わしもむかしはブイブイ言わせたもんじゃがいまはこのありさま。何か人の心に残ることをすればいいぞい。それで振り向いてくれなきゃしょうがあるまい。やったことには悔いはないぞな。」とのお答え。マカレロ君何を思ったか市議会議員に立候補することにして毎日駅前で「いってらっしゃいませ!」それで何がしたいのか聞くと「お母さんがママチャリで子供を安全に送り迎えできて、小さい子供とおとしよりが一緒に遊べるような公園を作りたい。」という何とも地味なお答え。それでも地道な運動が評価されたのか末席で当選。他に興味のないかれは自転車専用レーンと公園の整備を訴え続けなんとか実施にこぎつけた。人呼んで「ナガイモの庭マカレロ」と。