グラルギンとデテミル、一般臨床でガチンコ勝負

Insulin Glargine versus Insulin Detemir: Glycemic Control and Insulin Dose in Type 2 Diabetes Mellitus Patients Using a Medical Record Linkage System in the Netherlands
Ingo A Eland1*  J Diabetes Metab 2:165. doi:10.4172/2155-6156.1000165
オランダではPHARMO-RLSというデータベースがあって患者の服薬歴、臨床データ、病理所見、入院歴、年齢性別等が記録されている。一般医に受診しているひとも含めて300万人のデータを保持しているという。これを用いて2004年から2007年の間にグラルギンまたはデテミルを開始した糖尿病患者で1年後までの追跡ができるものを抽出した。グラルギン708例、デテミル298例が抽出された。(意外に少ないがまだこれらの薬剤の出始めの時期だったからか?)インスリン使用量は平均でグラルギン31単位、デテミル33単位でHbA1cの初期値はグラルギン8.6%、デテミル8.4%だった。低下率はグラルギン-0.9%、デテミル-0.4%だった。経口血糖降下薬の併用はグラルギン61%、デテミル67%だった。グラルギンの方が少ないインスリン量で同等かそれ以上の血糖コントロールが得られるようだ。