ビタミンDと学童の肥満

ビタミンDは骨の健康のみならず多数の遺伝子に影響を与える。ビタミンD血中濃度が小児の肥満に関係するか調べた。5-12歳の学童479名について血清ビタミンD濃度を測定し、中央値で30か月後にBMIと皮下脂肪の厚さを測定した。ビタミンD濃度により不足群(50nmol/L未満)、不十分(50-74.9nmol/L)、十分(75nmol/L以上)に分けた。不足群では十分群に比べてBMIが0.1/年大きくなった(P=0.05)。同様に不足群は肩甲骨ー上腕三頭筋の皮下脂肪厚が0.03cm/年(95%信頼限界 0.01-0.05)大きくなった。ウエストは不足群で0.8cm/年(0.1-1.6)大きくなった。不足群の女子は身長の伸びが0.6cm/年少なかった(p=0.04)。男児ではビタミンDの身長への影響を認めなかった。
Gilbert-Diamond D., Baylin A. et al. Vitamin D deficiency and anthropometric indicators of adiposity in school-age children: a prospective study. Am J Clin Nutr 2010; 92: 1446-1451
ビタミンDの不足というと何か?子供は外で遊べということか?PSPとDSの電源をソーラーにして外に出ないと遊べなくするとか?