脂肪で囲まれた心臓は心房細動になりやすい？

Circulation：Arrythmia and　Electrophysiology 2010; doi:10.1161/CIRCEP. 109.912055
Thanassoulis G., Massaro J.M. et　al.　Pericardial fat is associated with prevalent atrial fibrillation: The Framingham heart study
有名なフラミンガム研究の参加者で2002-2005年にCTで胸とおなかの脂肪量を測定した。3217名（平均50.6歳、女性４８％）中54名が心房細動（AF)を有していた。胸腔内脂肪と内臓脂肪はAFと相関しなかったが、心臓の周りの脂肪（pericardial　fat）の量はAFと相関し、相対リスクが1.28（95%信頼限界1.03-1.58）だった。既知の危険因子とされる、心不全、心筋梗塞、体格指数（BMI)について補正しても同様だった。心臓への自律神経の働きに心臓の[周りの脂肪が影響するのかもしれないがメカニズムは不明とのこと。