包括的治療のコスト

Cleveringa FGW, Welsing PMJ et al. Cost-effectiveness of the Diabetes Care Protocol, a multifaceted computerized decision support diabetes management intervention that reduces cardiovascular risk. Diabetes Care 2010;33(2):258-263
糖尿病患者の心血管疾患の予防には血糖、脂質、血圧、生活習慣のコントロールが重要である。多方面にわたる治療をサポートするためコンピューター化した診療プロトコル(DCP)が作られ、コストに見合う効果があるか検討された。quality-adjusted life-years (QALYs)とincremental cost-effectiveness ratios(ICERs)を検討した。脳卒中は別に検討した。DCPでケアされた患者は0.14年長生きしQALYが0.037年増えたが統計的な有意差に至らなかった。コストは年間1415ユーロ増えた。QALYが1年増えるためのコスト(ICER)は38243ユーロで、患者がそのために支払ってもいいと考える20000ユーロを超えていた。もともと心血管疾患がある患者ではこのコストは14814ユーロだが、心血管疾患がない患者では121285ユーロとなる。冠動脈疾患のコストは有意に587ユーロ低下した