Akt1の血管平滑筋での役割

Genetic Evidence Supports a Major Role for Akt1 in VSMCs During Atherogenesis
Noemi Rotllan Circulation Research.
2015; 116: 1744-1752
動脈硬化における血管平滑筋のAkt1キナーゼの作用を検討した。プラークができる初期のころを見るためにsm22αのプロモーターでドライブされるCreを用い、動脈硬化ができてからあとの効果を見るためにSM-MHCのプロモーターでドライブされるCreを用いた。早期でAkt1がないとプラークサイズが大きくなりfibrous capが薄くなり、平滑筋の壊死したコアのサイズが大きくなった。後期でAkt1がないとプラークサイズは変わらないがfibrous capが薄くなし壊死性コアが大きくなった。血管平滑筋でAkt1を増やすような治療はプラークの不安定性を下げるのに役立つかもしれない。