V1の深い2相性P波は突然死のリスク

Electrocardiographic Deep Terminal Negativity of the P Wave in V1 and Risk of Sudden Cardiac Death: The Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study
Larisa G. Tereshchenko, J Am Heart Assoc.
2014; 3: e001387 originally published November 21, 2014 doi: 10.1161/JAHA.114.001387
心電図のV1のP波が2相性で後半の陰性部分が深い(心電図の小さい方の一枡以上)と左心房の異常を示唆する。ARIC研究の15000人余りを14年フォローしたところ311件の心突然死があった。V1の深い陰性P(DTNPV1)はCOX比例ハザードモデルで心突然死のリスクが8倍だった。心不全、心房細動、脳卒中、冠動脈疾患、心電図の所見などで補正してもなお2.49倍であった。さらに致死的でないイベントとして心房細動が5.02倍、冠動脈疾患が2.24倍、心不全が1.9倍であった。