諭吉の諭は父親がほしがっていた清国の法律解説書が手に入ったのを喜んでその本の一字をとったのだとか。長崎で砲術の修業をしていたのをねたまれて中津藩がいやになり江戸に行くつもりで大阪によったら兄に諭されて
緒方洪庵の塾にいくことになった。この洪庵の塾の雰囲気がのちの慶応大学の方針につながっているのであろう。苦労して
蘭学を収めたが横浜に行ってみたら英語が全然読めないのにがっくりきて俄然英語学習に切り替える思いっきりの良さはビジネスセンスの良さを感じさせる。本心は学者風だが大阪で藩の米の扱いをしていた親の感覚が生きていたのかもしれない。前半は痛快な青春劇というところで少年ジャンプで漫画にしてもいいくらい。