空気を読む研究者を遠ざけるキワモノの臭い

STAP細胞の再現実験が20回以上やってもうまくいかないという。遺伝子操作を伴わない万能細胞の作製は大きなブレイクスルーになるが、一つ間違うとがんのもとになってしまう。だから生体でも安易に多能性幹細胞への先祖がえりはできないしかけになっているのだろう。簡単に再現できないのは当然である。困るのはマスコミがいつまでも面白半分で取り上げるので真面目な研究者の間で「避けた方が無難なテーマ」の一つにされてしまうことだろう。しかもそれは日本でのみ強くインプレスされる。これからも世界では多能性幹細胞に挑戦する野心的な研究者が出続けるだろう。しかし日本ではどこか胡散臭くみられてしまい、UFOやUMAの研究者みたいにキワモノ扱いされるおそれがあるのだ。いつか日本だけがこの分野で出遅れてしまい中国や韓国の野心的な若者が多数の屍の上に本物をつかむかもしれない。だれかしっかりした科学的なベースがあってその研究の重要性が分かる人がしっかりブロックすべきだった。