脂肪の味覚障害

Obesity interferes with the orosensory detection of long-chain fatty acids in humans1,2,3
Michael Chevrot Am J Clin Nutr May 2014 vol. 99 no. 5 975-983
痩せた男性30名と肥満した男性29名にリノール酸を含む試験食を食べさせ感じられるか調べた。痩せた人は平均0.053%で検出、肥満した人は平均0.071%で検出した。検出閾値に有意差はなかった。最高レベル(5%)しか検出できなかったか、または脂肪の有無を感じられなかった5名は肥満していた。1%のリノール酸のエマルジョンを口に含んでから吐き出す刺激を行うと痩せた人では血中のトリグリセライドが増える。これは脳を介して肝臓からの分泌が増えるからと考えられるが、肥満した人ではこの上昇がなかった。肥満した人では口腔からの刺激で脳に脂肪摂取を伝える仕組みが機能不全になっていると考えられるが、このために肥満したのか、肥満したから機能不全になったのかは不明。