2011-09-22 天井の絵 フィクション 「寝ていて目を開けると天井が見えるだろ?」 「天井を向いて寝ていればね。」 「今朝まだ薄暗いうちに目が覚めて天井を見たら薄い灰色のベールみたいなのがすーっと縮んで真ん中に小さなうす明るい円を作るのに気づいたんだ。」 「なんなのそれ?」 「何度やっても見えるんだ。それで結局自分の瞳孔が縮むのを見ているんじゃないかと気づいたんだけど。」 「じゃあもしそれが見えなくなったら?」 「瞳孔が開いて反応しなくなったのかなーって。」 「やばいじゃんそれ。誰が見てるのよ?」