ブロモクリプチンが効くのか?

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1463-1326.2011.01424.x/abstract
ブロモクリプチンはパーキンソン病の治療に用いられるドーパミンアゴニストだ。ドーパミンD2受容体について作用を表す。糖尿病の患者に放出の早いブロモクリプチン(Cycloset)を使用したところ心血管イベントが40%減少した。ドーパミンの放出には日内サイクルがあって朝が最も多いがインスリン抵抗性があると日内リズムがはっきりしなくなる。cyclosetはドーパミンの日内リズムを回復させ食後血糖の上昇を抑える。交感神経の活動とレニン・アンジオテンシン系の活動を低下させる。副腎からのアルドステロンの分泌には直接的に抑制する作用がある。糖尿病の患者の心血管イベントはインスリンなどで血糖を正常化する努力ではうまく抑制できない。意図しない低血糖のためだと考えられている。cyclosetは低血糖を起こしにくいのでかなり有望な印象である。