ディーゼルの排ガスで起こる肺の炎症にはNLRP3がなくてもいい

http://www.jimmunol.org/content/187/6/3331.abstract?etoc
ディーゼルの排ガスに含まれる微粒子(DEP)を吸引すると肺に炎症がおこる。DEPのような異物による炎症はNLRP3インフラマゾームによるcaspase-1の活性化がプロIL-1βを切断して活性型IL-1βにすることによると考えられていた。IL-1βのノックアウトマウスDEPを吸引させると肺の炎症が軽くすんだ。一方NLRP3のノックアウトマウスDEPを吸引させると正常マウスにDEPを吸わせたのと変わらないIL-1β濃度を示した。つまりDEPによるIL-1βの活性化はNLRP3によっていない。IL-1受容体拮抗薬のアナキンラはDEPによる肺の炎症を軽くする。