男性は魚を食べると糖尿病が減る

Nanri A., Mizone T . et al. Fish intake and type 2 diabetes in Japanese men and women: the Japan Public Health Center-based Prospective Study. Am J Clin Nutr. 20111; 94: 884-891
http://www.ajcn.org/content/94/3/884.abstract?etoc
日本人の45-75歳の男性22921名と女性29759名に147項目からなる質問表で食事の内容を調査した。5年間の新規の糖尿病発症を食事の内容とロジスティック回帰分析した。5年で971名(572名の男性、399名の女性)の糖尿病が発症した。男性では魚の消費が多いほうが糖尿病が少なかった。消費量で4群に分けると、魚とシーフードを最もよく食べる群はもっとも食べない群に比べて糖尿病のオッズが0.73倍(95%信頼限界0.54-1.00)。小型(アジ・イワシ)と中型(サンマ・サバ・ウナギ)の魚に限るともっとも多く食べる群はもっとも食べない群に比べてオッズが0.68(0.50-0.92)だった。魚の脂肪含量を考慮にいれて分析しても影響はなかった。女性では有意の相関が見られなかった。
アジ:horse meckerel サバ:meckerel サンマ:saury