可溶性IGFR2がプラスミノーゲンの活性化を抑える

Leksa V. Soluble M6P/IGF2R released by TACE controls angiogenesis via blocking plasminogen activation. Circ Res 2011; 108:676-685
TNF-α変換酵素のTACE(ADAM-17)がインスリン様成長因子受容体Ⅱ(IGFR2)を切断。放出された受容体はプラスミノーゲンに結合。プラスミノーゲンアクティベーター(uPA)によるプラスミノーゲンの活性化が落ちる。細胞(たとえば癌細胞)が移動するとき邪魔なものを溶かすためにプラスミノーゲンを使うので、癌細胞の転移が抑制される。IGFR2の18-36のペプチドは可溶性の受容体と同様にプラスミノーゲンの活性化を抑制する。ひょっとしたらこのペプチドのような構造の薬で癌の転移が抑制できる?