インフラマソームが心筋梗塞の治療のターゲットに?

Kawaguchi M., Takahashi M. et al. Inflammasome activation of cardiac fibroblasts is essential for myocardial ischemia/reperfusion injury. Circulation 2011; 123:594-604
心筋梗塞のときに心筋が障害を受けるのは心筋細胞自体ではなくて、心臓の繊維芽細胞が虚血再灌流障害のためIL-1βを産生するためだ、という説。インフラマソームの構成因子であるASCとcaspase-1を欠損させたマウスでは虚血再灌流による心筋障害が軽くなる。培養細胞での実験では心筋細胞ではなく繊維芽細胞のほうでインフラマソームが活性化している。この活性化には酸化ストレスとKの流入が関係している。インフラマソームは心筋梗塞のときの治療のターゲットになりうるかもしれない。