基底核が内的ビートの生成に重要

Grahn JA The role of the basal ganglia in beat perception: neuroimaging and neuropsychological investigations. Ann N Y Acad Sci 2009; 169:35-45
パーキンソン病の患者と正常の人にビートに基づいた音の連鎖とビートに乗っていない音の連鎖を聞かせて機能性MRIfMRI)で脳内の部位の活性を調べた。ビートに乗った音刺激は基底核の活性を強く強化したが、ビートに乗っていない音はそうではなかった。正常の人のほとんどはビートに乗った音の連鎖については変化を容易に指摘できた。パーキンソン病の人ではこれが容易でなかった。パーキンソン病基底核黒質が侵される疾患である。基底核の活動性は内的なビートの生成が要求されるリズムを聞いているほうが、外から明示的なビートの手がかりを与えられる場合より強かった。以上のことは基底核が内的なビートを生成することに重要であることを示唆している。基底核被殻)と皮質の運動野(premotor areaとsupplementary motor area)との連絡がビートの知覚を行っている間高まっている。音楽の訓練を行うと運動野と聴覚野の連絡が強化される。
■それはいいんだけど基底核はどうやって短い時間の経過を正確に測ることができるのかな?なんてことを考えるのは休符で開始する小節の演奏がどうしてもひっかっかかってしまって、休符の長さをうまく合わせられないから。そうはいっても練習すれば強化できるはずなんだけどね。