朝食前のヨーグルトは効くか?

朝食のあとの血糖は昼食や夕食に比べて同じカロリーでも下げにくい傾向がある。これを食事で改善できないかという研究がある。朝食の前に大豆とヨーグルトを中心のスナックを食べてから朝食を食べたときの食後血糖を通常の朝食を食べたときの血糖と比較した。食餌療法またはメトフォルミンのみで治療されている2型糖尿病の男女10名で検討した。大豆―ヨーグルトの食後血糖増加分の面積は450±55mmol・min/l(120分後までの測定とすると4-5mmol/lで100mg/dlくらいの血糖上昇)だった。通常の食餌では699±99mmol・min/lで大豆ーヨーグルトを先に食べたほうが食後血糖の増加分が40%少ないという結果だった。
タンパク質の多いスナックを先にとることで消化の時間を遅らせ、食後血糖の上昇を抑えられるという提言。たった10名の食後血糖測定だけで論文になっているが、シンプルで実用的な利点が大きいからだろう。試してみる価値は十分ある。
Chen MJ., Jovanovic A and Taylor R. Utilizing the second-meal effect in type 2 diabetes: Practial use of a soya-yogurt snack. Diabetes Care 2010; 33:2552-2554