下り坂の社会

カネがなくても人生を楽しむ方法の重要なものは教養だ。図書館に行けばタダのコンテンツは多数ある。消費物資で差別化を行うより中身で差別化しようというのがカネのない時代の知恵というものだ。というわけで、文化の爛熟はある社会がその盛りを過ぎたあたりから成熟してくる。これは経済の発展によってより長寿化した世代がその経験からより深い味わいを理解して楽しめるようになることに依存する。だからこれから退職に向かう団塊の世代がいかにカネをかけずに人生を楽しめるか?が日本文化の深度を決めるであろう。いつまでもアニメとオタクではないはずだ。