睡眠時無呼吸と心不全

Gottlieb D.J., Yonokyan G. et al. Prospective study of obstructive seep apnea and incident coronary heart disease and heart failure. Circulation 2010; 122: 352-360
睡眠時無呼吸があり、冠動脈疾患や心不全の既往のない40歳以上の男性1927名女性2495名を平均(中央値)8.7年フォローした。冠動脈疾患は70歳以下の男性でのみ相関の可能性を示した。無呼吸低呼吸指数(AHI)が10増加するにつれ冠動脈疾患のリスクは1.1倍となった(95%信頼限界1.00-1.21、統計的に意味があるか微妙である)。女性と高齢の男性では相関がなかった。40-70歳の男性でAHIが30以上だとAHIが5未満の人に比べて冠動脈疾患は68%起こりやすかった。心不全については男性についてのみ相関がありAHIが10増加すると心不全のリスクは1.13倍(1.02-1.26)になった。AHIが30以上の男性は5未満の男性に比べて58%心不全を起こしやすかった。
意外に冠動脈疾患には悪さをしていない。