糖鎖修飾の異常は必ずしもすべてのタンパクの輸送を阻害しない

Tam BM and Moritz OL The role of rhodopsin glycosylation in protein folding, trafficking, and light-sensitive retinal degeneration. J Neurosci 2009;29(48):15145-54
網膜タンパクのロドプシンはN末端が糖鎖修飾されている。糖化シグナルのNxS/TはN2とN15にある。T4をKまたはNに変異するとこれを発現したアフリカツメガエルが網膜変性になる。N2をSに変異したりT4をVに変異しても機能は障害されない。一方N15の変異は影響する。変異タンパクはゴルジ体の末端に到達しており、糖鎖修飾の変異はタンパクの輸送には影響しなかったようだ。変異タンパクを発現したアフリカツメガエルのおたまじゃくしは暗いところに置くと網膜変性をまぬかれた。