側坐核

側坐核」と「症例」でJ-STAGEを探っていくと次のような例にあたる https://doi.org/10.2169/naika.98.147

症例は58歳,男性.パーキンソン病発症14年目に寡動が増悪したため,非麦角系ドーパミンアゴニストであるプラミペキソールの投与を開始したところ深刻な病的賭博症状が出現した.薬剤変更により病的賭博行為は可逆的かつ速やかに消失したが,社会経済的に不可逆的な損害が生じた.病的賭博の発症理由として大脳辺縁系に位置するドーパミンD3受容体へのドーパミンアゴニストによる特異的刺激が関与していると考えられている.

パチンコ通いがやめられなくなり100万円すってしまったとのこと

病的賭博の発症には大脳辺縁系側坐核に位置するドーパミンD3受容体への特異的刺激が関与していると考えられている.D3 受容体が刺激されると不安感が減り,気分が明るくなることが知られているが,これが過剰になると不安を感じないがために衝動を抑えられなくなり,アルコール多飲や多買・hypersexuality等の衝動抑制障害が生じたり,ギャンブルにのめり込むいわゆる病的賭博を起こすとされている5).プラミペキソールはこのD3受容体への親和性が高いため高率に病的賭博を呈すると考えられている

衝動を抑えられない人はちょっとD3受容体を抑えてもらったらどうだろうか?