想定外の効き目を探せ

先日のNHKでiPS細胞研究の今を放送していたが難病の薬の開発に使う例が興味深かった。軟骨無形成症の患者から得たiPS細胞が正常の軟骨に分化しないのをスタチンを添加することで分化誘導できるという。メカニズムは不明だが、既存薬を多数スクリーニングして予想外の効果がありそうなものを探るのはiPS細胞がないとできない。軟骨の分化メカニズムをいちいち辿るような正攻法でたどり着ける発想ではないからだ。今後もっとこういった使い方が前面に出てくるだろう。