過激思想に取り込まれないために

「ソーシャル物理学」についてのhttp://honz.jp/articles/-/41898からの引用

この傾向はたとえば政治的関心についても同様で、特に「同じ意見を持つ人物への接触の量」によって自らの意見を先鋭化させていくことがわかっている。それを推し進めていくと、他人との接触の量を測定することで学生の最終的な投票行動を予測できるようになる。こうした傾向をみていくと『現代社会は個人を重視する傾向にあるが、人間の意思決定の大部分は、仲間たちと共有する常識や習慣、信念などによって形作られる』ことの重要性が浮き上がってくる。

自分の頭で判断する、ということが言うは易く行うのはそれほど簡単ではない、ということだ。現代社会の矛盾に対して直接の暴力で訴えることが善であるかのように主張するやからと接触させないように「ワクチン」を仕込んでおくしかけはないものか。まずは同質性を極端に押し付けるのではなく、異なる意見のものも排除せず付き合い続けるしかないのであろう。