光秀と家康の同盟

信長は将来織田家政権のライバルになりうる家康を謀殺する為敢えて手薄な護衛で本能時に家康をおびき出した。これの実行部隊をまかされていたのが光秀だ。家康謀殺のあとは家康領に侵攻する計画になっていた。一方信長の唐入り構想を知った光秀は有力外様武将を海外へ追い出そうとする流れに震撼する。さらに土岐氏と同盟する長宗我部氏の討伐阻止を嘆願して足蹴にされた光秀は家康と密かに図って信長の暗殺を計画する。変のあと甲斐の制圧に手間取り光秀の応援に遅れた家康は秀吉に先手を取られてしまう。というのが織田家明智家子孫の解釈。細川藤孝はもと光秀の上司で陰謀の存在を知っていたが土壇場で寝返り秀吉に情報をリークした。これが秀吉に細川家が厚遇された理由だ。家康も陰謀の一味だったので最後まで秘密を守った細川家を大事にした。家康は秀吉に出し抜かれて助けられなかった光秀の部下斎藤利三の娘を家光の乳母にしてかなえられなかった約束の埋め合わせにしたのだそうだ。一般的歴史常識がいかに権力者に都合よくできているか？

【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)