満州の実態

新書782移民たちの「満州」 (平凡社新書)

新書782移民たちの「満州」 (平凡社新書)

王道楽土をうたった満州への移民は点と線の支配にすぎなかった満州を面で支配する既成事実を作るための手段だった。国策に乗せられて海を渡った農民の運命は土地を奪われた現地人を土匪として掃討する事実上の戦争だった。平頂山事件で虐殺された農民の遺骨はいまだ現地で展示されている。