頭固いぞ

日本人はきっちりしているのがいい所でもあるが、一面で思考の柔軟性にかけるのかもしれない。他の医院でインフルエンザの検査をしたら陰性だったので解熱剤しかくれなかったといって病院を梯子する患者。迅速検査の感度が100%でないのは知られているから臨床的にインフルエンザが疑わしければタミフルなり何なり処方しておけばいいのに、と思う。一方でかつてタミフルで十代の少年に異常行動が生じると疑われた記憶がまだ残っていて相対的に値段の安いタミフルよりリレンザやイナビルの方を使おうとする。そこまでする必要なしと思うのだが、一度「これが標準」みたいなものが流布されてしまうと、それ以外の選択が許されないというのが融通のきかないところ。世界のお客さんの中にはそういう過剰な心遣い(?)がうっとおしいと思う人もいるのではないか?