FGF23と心疾患

Fibroblast Growth Factor‐23 and Incident Coronary Heart Disease, Heart Failure, and Cardiovascular Mortality: The Atherosclerosis Risk In Communities Study
Pamela L. Lutsey J Am Heart Assoc.
2014; 3: e000936
originally published June 10, 2014,
doi: 10.1161/​JAHA.114.000936
ARIC研究の参加者11638名(年齢中央値57歳)を平均18.6年追跡した。1125名が冠動脈疾患、1515名が心不全、802名が心血管疾患で死亡した。ベースラインのFGF23の値が40pg/mL以上ではFGF23とリスクに正の相関を認めた。FGF23が40未満の人と比べると58.8pg/mL以上の人は冠動脈疾患のリスクが1.65倍、心不全のリスクが1.75倍、心血管疾患死亡のリスクが1.65倍だった。FGF23は加齢関連遺伝子とされたKlothoのリガンドでリンの排泄に働くサイトカインである。リンの摂取が過剰になるとFGF23の分泌が増加するから食事のリンの摂取量が心血管疾患に影響するかもしれない。