前世代の道徳的責任の継承

先日のサンデル教授の白熱教室は全部見なかったが中国人学生のコメントが興味深かった。番組への出演のためインターネットで調査したところ日本政府がすでに謝罪していることを初めて知ったと証言していた。これは1995年の村山談話のことだが共産党政府はここまでは検閲をかけていないということだ。また大躍進時代の飢饉で何百万人もの人が餓死したのは自然災害でなくて政治の混乱が原因だと認識していた。文化大革命時代に過去の文明が全否定され孔子の墓さえ破壊されたと述べていた。過去の混乱の認識から共産党政府を解体してより自由な多党政治への転換を促す可能性は??今のところ難しそうだが現状のままだと不安定極まりないのは違いない。サンデル教授は早稲田大学の学生が提起した「前世代の行為について世代を超えた道徳的責任の継承は必要なのか?」を取り上げていたがこれをまじめに中国共産党に当てはめると不都合なことになってしまわないか?番組に出演した中国の学生たちに不利益が及ばないことを祈るよ。いつまでも真実を知ると不幸になる社会ではいいことはない。