無料

ある自治体首長候補が「75歳以上の医療費を無料にする」とぶち上げた。しかし同時に重要なことを計画していた。「75歳以上の高齢者の医療費自己負担分は無料にする一方で、75歳以上の総医療費を削減する施策を同時に行う」というものである。公的負担に限界がある中で総医療費に歯止めをかけずにフリーアクセスを可能にするのは原理的に無理がある。持続可能な政策としては「総量の管理」は外せない。そこでどのような対策が取られるのかは不明である。オプションとしては「高額の医療費が必要になる前に亡くなっていただく」といった方法が一つ。または、「高額の医療費が不必要になるように医療費以外の方法で予防措置をとっていく」という方向がある。候補者の顔をよーくみて考えよう。世の中に無料ほど高いものはない。
(このお話は筆者の政治的立場とは無関係です。一種のファンタジーとしてお楽しみ下さい)