一価不飽和脂肪酸と心不全

Circulation.
2013; 127: 1512-1521 Published online before print March 13, 2013,
doi: 10.1161/​ Imamura F. 一価不飽和脂肪酸(20:1, 22:1, 24:1)が心不全に関係するか高齢者と中年のコホート研究で調べた。高齢者はCardiovascular Health Study (CHS)の3694名、中年者はAtherosclerosis Risk in COmmunities Study(ARIC)の3577名のデータを用いた。一価不飽和脂肪酸の摂取量が最も多い群では心不全の頻度が多かった。22:1の脂肪(エルカ酸:ナタネ油、カラシ油に含まれる)摂取量が最も多い20%を最も少ない20%の群と比較して、うっ血性心不全のハザード比はCHSで1.34倍、ARICで1.57倍。24:1(ネルボン酸)ではそれぞれ1.75倍と1.92倍だった。ちなみにオリーブ油に多いオレイン酸は18:1である。