RAGEと肺高血圧

Critical Role for the Advanced Glycation End‐Products Receptor in Pulmonary Arterial Hypertension Etiology
Jolyane Meloche,J Am Heart Assoc.
January 16, 2013; 2: e005157
肺高血圧の肺血管平滑筋ではRAGEが高発現していて(6倍)これがSTAT3を活性化する結果BMPR2とPPARγの発現が低下して平滑筋の増殖を促進・アポトーシス抑制が起こる(軟骨細胞では知られていたこととのこと)。結果として肺血管が固くなり肺高血圧になる。S100A4でRAGEを活性化すると肺高血圧患者由来でない血管平滑筋でもSTAT3活性化とBMPR2低下PPARγ低下が起こった。monocrotalineまたはSugenで肺高血圧を誘発することができ、ラットでは肺血圧が平均15mmHgから40以上に上がるが、RAGEを抑制すると20から28mmHgに下がる。