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劣化ウラン(depleted uran)はウラン238半減期約45億年)でアルファ線核種。アルファ線なので透過力がないため通常の線量計では引っかかりにくいがエネルギーが大きいので内部被ばくすると生物学的影響が大きい。娘核種のうちでもウトララポ(ウラン234、トリウム230、ラジウム226ラドン222、ポロニウム218)はアルファ線核種。ウラン234、トリウム230、ラジウム226半減期が長い(25万年、7.5万年、1600年)なので除去しない限りいつまでも土壌を汚染し続ける。イラク戦争で半年トラック運転手として派遣されたもとニューヨーク州兵某氏は除隊後体調がすぐれずまだ30代後半のようだが尿漏れが続いておむつが手放せない。さらに帰還後生まれた娘は右手の前腕がなかった。イランで劣化ウラン弾の粉じんを吸入したのではないかと疑われる。ファルージャでは地下まで貫通して敵を焼き尽くす新型ミサイルがためしに使用されその弾頭には劣化ウランが使われていたらしい(軍の仕様書には高密度金属としか書かれていない)。爆発の際に飛び散った粉じんは周囲で見ていた兵士たちを汚染した。終戦後も現地で生活するイラク人の間には新生児の奇形が頻発していて生後数時間で死亡するあかちゃんが生まれ続けている。劣化ウラン弾ボスニアヘルツェゴビナの紛争でも使用されたことがあり、現在当時の記録をもとに汚染地域の除染が進められている。すでにさびて黄色い酸化ウランの出た古い弾丸が発見される(from BS1 documentary)