プロテアソームの異常

PSMB8という遺伝子が異常になるとプロテアソームの一種炎症性プロテアソームが組み立てられなくなる。タンパク分解酵素のiβ5の構造異常が原因だ。細胞内で変性したり不要になったタンパク質を分解することができなくなり細胞内の酸化ストレスが増加する。これによりIL-6などの炎症性サイトカインが増える。原因不明の炎症疾患ではpyrinの異常による地中海熱などが知られていた。ここからカスパーゼ1の活性化につながるインフラマゾームの異常が明らかにされてきた。プロテアソームの異常は新たな自己炎症性疾患の例に加わった。PSMB8の異常によるJASLでは発熱と関節の炎症の他になぜか脂肪の委縮を伴う。