餓死ではないが

心臓がとことん弱ってきたりすると食べられなくなる。どうにも食が細くなって小鳥が食べるくらいがやっとになるのだ。消化にかかるエネルギーすらもったいなくなるのかもしれない。それでもしばらくは細胞のオートファジーでかろうじて機能を保っているがやがて免疫機能や心機能が侵されて火が消えるように亡くなる。これは自分の意志でできるようなものではない(ふつうの人には)。こうなるともうapathicになるので胃が痛いとかひもじいとか言った感情はわいてこない。木谷さんはまだそのときじゃないのを無理にこじ開けようとして失敗したのだ。カフカの断食芸人になったようなもんだな。