クレーの色

竹橋の近代美術館にパウル・クレー展を見に行く。小品が多いが結構な数。デッサンを油絵に転写したり、過去の作品を切断して新しい作品にしたり、一つの作品の表裏に絵をかいたり、何かおきて破り的な試みが多い。第一次大戦を経て既存の秩序に対する幻滅、疑いが出てきた結果なのかな。そういえばふざけたような題名とプリミティブに見える線と対照的にその色はどこか悲しみを隠したような深みがあるな。ミロの色のほうがあっけらかんとして突き抜けているのはスイスとスペインの感覚の違いなのかな。

パウル・クレー―絵画と音楽 (岩波アート・ライブラリー)

パウル・クレー―絵画と音楽 (岩波アート・ライブラリー)

ミロのアトリエ (美の再発見シリーズ)

ミロのアトリエ (美の再発見シリーズ)