高齢者はバラエティーとタンパク質量に注意した食事を

介護されたくないなら粗食はやめなさい ピンピンコロリの栄養学 (講談社+α新書)

介護されたくないなら粗食はやめなさい ピンピンコロリの栄養学 (講談社+α新書)

肉、魚、卵、乳製品、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、果物、イモ、海藻、油脂の10種類を毎日食べることでタンパク質の量を十分保つ(男性で70g/dayくらい)ことが老化を遅らせる、という説。血清アルブミン値が高齢者の自立度と関連するというフィールドワークの結果は栄養指導による介入研究のデータを踏まえているので説得力がある。中年者・若年者の太りすぎはたしかに問題なのだが、高齢になると体重はともかく筋肉が痩せている人が目立つのは普段感じるところ。また、自分で買い物して献立を考えたり会食の機会を積極的に設けることが認知機能の維持に重要とか。