ブルーベリー、リンゴ、梨が糖尿病予防にいいらしい

Wedick NM. Prospective studies of flavonoid intake and risk of type 2 diabetes in US women. presentation MP037 at EPI/NPAM AHA meeting
看護師の健康調査研究(NHS)ⅠおよびNHSⅡに参加した69870名および88173名の女性で26歳から55歳で最初に心血管疾患、糖尿病、癌のない人について追跡調査を行った。1984年から2008年(NHSⅠ)、1991年から2007年(NHSⅡ)の期間において9350名の新規2型糖尿病発症を認めた。フラボノイドの摂取の多い女性は年齢、BMI、生活習慣を補正しても糖尿病発症リスクが0.91倍(95%信頼限界0.86-0.97)だった。フラボノイドの内容はフラノノール、フラボン、フラボノン、フラボン3−オール、アントシアニンで、このうちアントシアニンが有意に糖尿病のリスク低下に関係した。主要なアントシアニン源はブルーベリー、リンゴ、梨であった。
「こんな研究つまらないじゃないか?」とおっしゃられる方へ、遺伝子だのなんだのの出てくる研究のほうが何となくサイエンスぽくて恰好がいい。つまりまわりをビビらせて自分の昇進に使うには有力な武器だ。だが、「人が健康で幸せに生きるとはとういうことか?」を考えてみるとき、どうだろう?自分自身で最新の生物製剤や遺伝子治療を用いたりしたいだろうか?私は自分の遺伝的リスクなど意識することなく、ただ美味しくバランスのとれたものを食べて、適度にスポーツをしたりするだけで暮らしていたい。