神がかり

困ったときの神頼み、というが自分の努力だけではどうにもならない状況になると自分を超えたものにすがりたくなる。人格的な「神」の存在を信じている人は「神」と直接対話しようとしてイケナイ方向に行ってしまう。どうしたらまわりから助けを得られるか?を考えた時に普段からどういう行動をとっておいた方が有利か?という判断に行きつく。
「”一か八かの勝負で鍵を握っているのは自分以外のもの”というのを理解しているという所がいっぱしの勝負師だ。」というのが漫画「ちはやぶる」で御隠居さんが主人公に与える評価だ。
関係が一回きりのものでなく持続的なものであるとすれば信義とか忠誠とかは長期的視点からして有効だということになる。現実には裏切られて損をすることもあるだろう。しかしこれが「神の道」と信じることが出来れば長期的に繁栄に至る道を迷うことなく守らせることができる。「神は見ている」という安心感を与えるから。そういう意味では「神」の概念も進化的産物だな。寄生者やフリーライダーは一時的には得をするように見えても寄生されている集団の競争力を奪ってしまうので集団間の闘争で敗れてしまう危険性を高める。結果的に寄生者も絶滅の危険にさらされるので寄生者は一定のバランスを守らないといけない。