音楽家のブロカ野は本当に大きい

Abdul-Kareem IA, Stancak A et al. Increased gray matter volume of left pars opercularis in male orchestral musicians correlate positively with years of musical performance. J Magn Reson Imaging 2011; 33: 24-32
右利きの音楽家と非音楽家でブロカ野のopercularis部(POP)とtriangularis部(PTR)の灰白質部のサイズをMRIで測定した。それぞれ26名ずつを測定して比較した結果、左のPOPの灰白質の体積が音楽家では有意に大きかった。右のPOPや左右を問わずPTR、白質の体積には有意差がなかった。POPの灰白質の体積は音楽活動の年数と有意に相関した。聴くことと、体を動かすことを統合する活動を長期にわたって行うことによる適応と考えられる。
楽家は音楽を言語を処理する所で処理しているというが、発話をコントロールしているブロカ野が眼で見て分かるくらい変化するのだな。ロンドンのタクシードライバーの海馬と同様にトレーニングで本当にでかくなるのだ。