高タンパク質低グリセミックインデックス食が落とした体重の維持に有効

Larsen TM., Dalskov SM. et al. Diets with high or low protein content and glycemic indeex for weight-loss maintenance. New Eng J Med 2010; 363:2102-2113
欧州8カ国でBMI平均34の肥満者1029名をスクリーニングして938名が800kcalの低カロリーダイエットに挑戦した。平均で11kgの体重減少ができ、少なくとも体重の8%を落とした。そのあと体重維持のためのダイエットは低タンパク質(LP) vs. 高タンパク質(HP)、低グリセミックインデックス(LGI) vs. 高グリセミックインデックス(HGI)の組み合わせで4群に分け、自由に食べていいとした。26週の体重再増加を評価した。773名が観察期間を終了した。548名が食事の指示を守りきった。HPでは26.4%、LGIでは25.4%が脱落した。これはLP-HGI群の37.4%に比べて有意に低かった。LP-HGI群の体重増加は1.67kg(95%信頼限界 0.48-2.87kg)。intention-to-treat解析(途中で脱落した人を含めて計算する)ではHPはLPに比べて体重再増加が0.93kg(0.31-1.55kg)少なく、LGIはHGIに比べて0.95kg(0.33-1.57kg)少なかった。
800kcalのオプチファストなどでやっと体重を落としてもこれをやめるとまたリバウンドするという地獄が待っている。少なくとも通常の食事に近いもので満足できるくらい食べて維持できるようにならないと実用的でない。この結果を受けて高タンパク低GI食がはやるのかな。坂東さんじゃないけどゆで卵万歳とか。