心拍変動による睡眠時無呼吸の検出

Hayano J, Watanabe E et al. Screening for obstructive sleep apnea by cyclic variation of heart rate. Circulation:Arrythmia and Electrophysiology doi:10.1161/CIRCEP.110.958009
心電図の解析で睡眠時無呼吸が検出できるか?を調べた。睡眠時無呼吸の検査はアプノモニターやポリソムノグラフィーで行うが鼻のところの呼気のリズム、血中酸素濃度モニターなどの複数のセンサーを用いる。他人が一晩つけて寝たセンサーを付けるのが気持ち悪いという人もいないわけでhないだろう。心電図だけならやや敷居が低い。24時間心電図の記録を解析して睡眠時無呼吸が検出するアルゴリズムのパフォーマンスを検討した。周期的な心拍数の変動(CVHR)を解析するという方法による。それによると周期的に足を動かすことがノイズになって問題だがCVHR指数を15/h以上をカットオフとすると無呼吸・低酸素指数(AHI)が15/h以上の人では感度83%特異度88%で検出できた。
著明な肥満か日中の耐え難い眠気の訴えがないと睡眠時無呼吸は見過ごされがちだ。簡単なスクリーニングができればありがたい。