MRIでマクロファージ描写・VEGF-Bが心臓のバイパス血管を増やす

Circulation Online - Clinical Summaries of the Current Issue
Circulationのタイトル紹介メールがたまってしかたない
26 October 2010; Vol. 122, No. 17
面白そうな論文のチェック
常磁性体のナノ粒子を注射するとマクロファージがこれを取り込んでMRIでT2シグナルが下がる。これを使ってウサギの動脈硬化モデルで血管のマクロファージを描出できた。コレステロールを下げる薬のスタチンは炎症を抑える効果も知られているが、スタチンを使うと血管のマクロファージのシグナルが減ることが実証できた。このテクニックで抗炎症作用を期待した抗動脈硬化療法の有効性が評価できそうだ、とか
血管内皮由来増殖因子(VEGF)は血管増殖と血管透過性を高める因子だ。加齢性網膜変性症ではVEGF阻害薬の効果が期待されている。似ているが異なる因子がVEGF-Bでこれは血管透過性を変えない。心臓に使うと心外膜の血管を発達させ心筋の中へ血管を侵入させるという。ホントならVEGF-Bを打っておけばバイパス手術をしなくてもバイパス血管が勝手に増えてくれるという期待ができるが、そんなにうまくいくかしら?