筋肉量と死亡率

Ix JH, Boer IH et al. urinary creatine excretion rate and mortality in persons with coronary artery disease. Circulation 2010;121:1295-1303
やせていても隠れ肥満というのがある。一見細いが筋肉がなく、脂肪過多という状態だ。尿に排泄されるクレアチニンは筋肉量に比例するので、尿中クレアチニンを用いて筋肉量と冠動脈疾患の予後を検討した。冠動脈疾患患者903名を6年フォローして232名(26%)が死亡した。尿中クレアチニンを3段階に分類したところ、最も高い群(=筋肉が多い)と比較して最も低い群では死亡のリスクが2倍以上に上った(ハザードレシオ2.30 95%信頼区間1.51-3.51)。
筋肉量を保つためには有酸素運動だけでは不足でレジスタンストレーニングが重要である。早稲田の鈴木正成教授が高齢者に進めている「玄米ニギニギ体操」もこれである。