鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する (ブルーバックス)

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匂いとか低周波の背景音もナビゲーションに利用

レーザーカッター

どのくらいのサイズまで加工できるのか?

バーチャルオフィス

「おはようございます。ってええ?」
「何を驚いている?」
「何をって、あのー、部長でよろしいでしょうか?」
「今週からバーチャルオフィスに出社してアバターで仕事していいことになったのは覚えてるよね?」
「ええ、たしかに通勤は楽になって助かりましたけど。」
「君はアバターつくったことないのかい?デフォルトの社員1のままだから”虚構新聞”の社主みたいな顔だよ。」
「すみません。ちょっと、他の社員の出方を見てから作ろうかなーって思いまして。」
「まあいいや。今週中につくればいいから、社の内外で好感度のいいやつを選択してくれよ。」
「かしこまりました。ところで部長のそのお姿は”攻殻機動隊”の草薙隊長そっくりに見えるんですが、よろしいでしょうか?」
「何言ってるんだい。アバターなんだから性別関係なしで仕事ができそうに見えればいいのさ。しっかりしてくれよ。」

(1-1/n)^n

「何千という部品を使っている製品の品質保証をしているので気苦労が絶えません。」
「そうですねー。小さな部品一個が動かなくなっても止まってしまう場合がありますよね。」
「部品が増えるにしたがって一個一個の部品の不良品率を下げる努力はしているんですが。」
「それでも不具合はゼロにならないと。」
「そのとおりです。何かしら問題が起きるんです。」
「部品数が10倍になったときに部品の不良品率は1/10に減らす方針ですか?」
「それはやってます。」
「でもそれだとトータルで不具合がない確率は1-1/nのn乗という計算なので減らないんじゃないですか?」
「そうですか?」
「だいたい自然対数の底の逆数に近づいていく計算ですが?」