頭頂葉

頭頂葉の障害により対象を空間的に配置して関係を理解する過程に障害が現れるという。https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/31/4/31_422/_pdf/-char/ja

文法能力の保持は文の理解にとって必要条件であるとしても、それだけでは十分条件とはいえない。Evansら(1983)は推論に関するdual-mechanism theoryとして、(1)規則に基づいた統語処理、言語的構造特性に依存する情報処理過程と、(2)文の構成それ自体よりもその文が表せている世界の構造特性、空間操作を要する処理過程の2つのルートが並列的に働いて推論がなされるとしている。このうち、空間操作を要する処理過程の障害としての文理解障害に該当するのがHead(1963),Luria(1970)のsemanitic aphasia(文意性失語)であると考えられる。

例えば「一郎は英雄よりあとに行った。どちらが先?」(文章の中では一郎が先に出てくるが、意味としては後になる)というような問題の正答率が下がる。